どこのテレビで見たのか忘れてしまいましたが、世の中には定数と変数があるという考え方にとても共感したので記録として残しておこうと思います。
定義
まずは定数と変数の定義は以下でした。
定数:自分の力で変更するのが難しいもの
変数:自分の力で変更できるもの
定数を変更するのはとても大変。努力に見合わない。その反面、変数は自分のことなので、定数よりかは変更しやすい。
このように定数と変数を定義することで、解決しないといけない事象がどちらかを判断して、どのようにアプローチするべきかという判断材料に使えるという流れです。
定数と感じるもの
では、定数として考えられるものを自分なりに考えてみました。
まずは日常視点で考えると以下。
- 時間
- 人の基本的な性格や価値観
- 物理的な法則
時間というものは自分がどう頑張っても伸ばすことはできないし、世の中の是認に平等に与えられているものだと思います。人の性格と家価値観も、変えることはできるかもしれないけれど基本的には育ってきた環境も違うし、変えるのは難しい定数ととらえたほうがいいかなと考えています。物理的な法則もしかりで、暖かいものは暖かいし、冷たいものは冷たい、滝は上から下に落ちるという法則も基本的には自分でどうにかできるものではないと感じています。
また、ビジネスの視点で考えると
- 企業のミッション
- 法律・規制
- 人間の基本的な欲求
などが上がると思いました。
自分のミッションを持つのはいいけれど、企業は企業でミッションを持っており、自分の意見をに押し付けるというのもなんか違うので定数。(意見をいうのはいいと思う) 法律や規律なども決める立場の人であれば変数だけれど、従うほうは基本的には定数になるのかなと思います。
これをどう生かすか
例えば、部下がいて、その部下が仕事ができないという事象があったとします。
その部下に対して
「なんで出来ないんだよ」「ちゃんとやって」
といった部下の振る舞いを変更させるようなアプローチをするのは、定数を変えようとしているアクションだと思います。部下自体は、仕事をちゃんとやっているつもりかもしれないし、部下の中では最高のスピードで実施したかもしれない。
なので、上記のようなアプローチは何にも意味をなさないと感じています。
変数にフォーカスして、自分でできることは何かを考えると、
- どうやってやったのかを確認する
- コミュニケーションを密に取る
- 定期的に確認する(報告を強いるのは、定数を変えようとしているのでNG。自分から確認しに行く)
といった考えになるという流れです。
まとめ
定数と変数の考え方は、ビジネスや日常生活の中で多くの場面で感じられました。
ぶっちゃけ他人に対してイライラさせられることは多い。
たとえば、居酒屋に入ってめっちゃうるさかったとしたら、「何騒いでんだよん。騒ぐんじゃねーよ」という風に思い、「うるさいから静かにしてもらえますか」と指摘する方法もありますが、これは定数を変更するような考え方です。
そうではなく、変数を変更する考え方で「店の下調べをしなかったのは失敗だ」と考えて、そこから「これからは店の下調べはちゃんとしよう」とか「この店はこういう雰囲気だから自分の好みに合わない」とかそういうものにつなげていければいいと考えています。
他人や環境を変えることの難しさを受け入れつつ、自分の力で変えられる部分に焦点を当てることが重要だなと今回改めて思いなおしました。